韓国の釜山広域市の野生いのししにおけるアフリカ豚熱の感染確認に伴う動物検疫の徹底について

アフリカ豚熱(以下「ASF」という。)は、発熱や全身の出血性病変を特徴とする、豚やいのししに感染する致死率の高い家畜伝染病です。我が国ではこれまで発生がありませんが、有効なワクチンや治療法がないことから、我が国で発生した場合の畜産業への被害は甚大なものとなります。
今般、韓国当局から、昨年12 月21 日に釜山広域市の野生いのししにおけるASF の感染が確認された旨が公表され、その後、本年2月16 日までに計13 例の野生いのししでの感染が報告されています。特に、本年1月以降にASF に感染した野生いのししが発見された地点は、我が国への定期航路があるフェリーの埠頭とも距離が近いことから、我が国へのASF の侵入リスクは極めて高い状況にあると考えられます。
韓国は地理的にも我が国に近いだけでなく、同国から国内各地への地方路線の復便・増便等により、同国からの訪日旅客数は、昨年12 月末時点で2019 年同月比の300 パーセントを超えている状況です。特に冬季は、温暖で環境の良い国内でのゴルフを目的としたツアー旅行に参加する同国からの訪日旅客数の増加が見込まれます。
このような中、動物検疫所における輸入禁止品の摘発において、韓国由来の畜産物の摘発事例が増加している状況を踏まえ、ウイルスが付着した畜産物や物品の持込みによるASF 等の家畜伝染病の侵入防止のため、動物検疫所においては、特に釜山広域市を中心とする同国からの入国者に対する畜産物の持込み禁止に関する広報、靴底消毒、車両消毒、携帯品及び国際郵便物の検査等を強化するとともに、各空海港で検疫広報キャンペーン等の啓発活動を行っているところです。
我が国の観光業と畜産業の両立を図るため、下記の取組について御協力いただきますようお願いいたします。

1.靴底等の洗浄・消毒、海空港における携帯品検査についてのウェブサイトや御予約の際の事前周知
2.利用旅客に対する別添1のリーフレットの配布
3.ゴルフ場・宿泊施設の施設内における動物検疫にかかる別添2のポスターの掲示
4.ゴルフ場・宿泊施設利用前後の靴底等の洗浄・消毒の実施

掲示用ポスターや詳細につきましては以下を参照お願いします。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/asf.html

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