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【第3回 識学 × 研修委員会 コラボカフェ】「KPIの管理方法」セミナー開催報告

1.開催概要

■セミナー名:【第3回 識学 × 研修委員会 コラボカフェ】
テーマ:「KPIの管理方法」
■開催日時:2026年7月7日(火)11:00~12:007
■開催場所:オンライン(Zoom)
■講師:株式会社識学 上席コンサルタント 渡邉 健太 氏
■司会:金子 祐子 氏
■担当:ANHA研修委員会
■参加者数:24名

2.開催目的

「識学 × 研修委員会 コラボカフェ」全3回の最終回として、これまで学んできた「組織図」「役割定義」を実際の業務管理につなげるため、KPI・タスクの管理方法について理解を深めることを目的として開催した。
また、参加者が作成した役割定義表や業務管理シートに対する講師からの具体的なフィードバックを通じて、各社における組織運営・マネジメントの実践につなげる機会とした。

3.内容

■3カ月間の研修の振り返り
第3回となる今回は、3カ月連続で実施してきたコラボカフェの最終回として開催された。
渡邉氏からは、今回扱ってきた「組織図」「役割定義」「管理手法」は、通常の識学のクライアントでも習得・定着に数年を要する内容であり、短期間で完成させることは容易ではないとの説明があった。
また、実際自社に評価制度を取り入れたホテルも構築まで3~4年を要した経験を紹介し、組織図や役割定義についても、作成して終わりではなく、実際の運用を通じて継続的に修正していくことが重要であると共有された。

■役割定義表の発表とフィードバック
参加者からは小規模宿泊施設のフロント・接客業務を対象として作成した役割定義表が発表され、将来的にはキャリアアップや給与体系にも連動させる構想が紹介された。
渡邉氏は、「なんとなく」をなくし、業務を具体的に定義しようとする姿勢を評価した一方、挨拶・身だしなみなどのルールと、一定のスキルを必要とする業務が混在しているため、項目を整理・分類する必要があると助言した。
また、売上を直接追うことが難しい接客部門においても、クレームゼロの継続月数や口コミ評価など、「良い事実」をつくるための指標を設定することが重要であると説明された。

■業務管理シートと「完全結果」の考え方
別の参加者からは、フロント社員を対象とした業務管理シートが発表された。
通常業務、その他業務、新規業務に分類し、宴会場予約の確認を毎週火曜日・木曜日に行うなど、具体的な管理方法について説明が行われた。
これに対し渡邉氏からは、「どのように作業するか」という手段ではなく、「最終的にどのような状態になっていればよいのか」という完全結果を管理項目として設定することが重要との指摘があった。

■役割とKPIの整合性
役割定義に含まれていない業務を管理項目として設定すると、「それは自分の役割なのか」という認識のずれが発生する可能性があることについても説明された。
新たな業務を担当させる場合には、単にKPIを追加するのではなく、まず役割定義そのものを見直すことが重要であると強調した。

■識学における「曖昧さ」の考え方
参加者から、識学ではあえて曖昧な部分を残すことがあるのかという質問があり、渡邉氏から回答が行われた。
企業理念などの抽象的な概念まで否定するものではない一方、日常の業務管理において認識のずれを生む曖昧さは極力排除する必要があるとの説明があった。
また、組織が成熟すると、ルールが当たり前のものとして定着し、次第にルールそのものを細かく設定する必要がなくなっていくため、「識学を深く学ぶほど、識学的でなくなっていくのが理想」という考え方も示された。

■評価制度・組織構築に必要な期間
参加者から、識学導入後に「仕組みで会社が動く」状態になるまでの期間について質問があり、渡邉氏は「早くて2年」と回答した。
評価制度の構築だけでも最短で1年程度、その後の運用・査定を経てさらに半年から1年程度が必要であり、制度を作るだけではなく、実際に運用しながら改善していくことが重要であると説明された。
また、給与や評価は従業員にとって重要な要素であるため、評価基準を明確にすることが、組織の納得感や業績向上にもつながるとの説明があった。

■3カ月間の研修を振り返って
参加者からは、組織図・役割定義・タスク管理シートを実際に作成するきっかけになった。
これまで曖昧だった業務について、スタッフと話し合うきっかけができた。
「識学は難しく怖い」という印象から、「自社にも取り入れられる」という意識に変わった。など、3カ月間の学びを通じた具体的な変化が報告された。

4.まとめ

本セミナーでは、3カ月間にわたって学んできた「組織図」「役割定義」を、実際の業務管理・KPI管理へとつなげるための具体的な考え方を学んだ。
特に、「何をするか」ではなく「最終的にどのような状態を実現するのか」という完全結果の考え方は、ホテル・旅館における業務管理や評価制度を構築するうえで重要なポイントとなった。
また、KPIを設定する際には、単に数値目標を増やすのではなく、組織図・役割定義・求める結果・管理方法を一貫させることが重要であることが確認された。
3回の研修を通じて、識学の理論を学ぶだけでなく、実際に自社の組織図や役割定義、業務管理シートを作成することで、各社が自社の組織課題を具体的に考える機会となった。

ANHA研修委員会
委員長 金子 祐子

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